眼瞼内反症

今回は 少し珍しい 症例のお話です。

ねこちゃんや わんちゃんの眼が 逆さまつげのようになる事があります。

眼瞼内反症とよばれています。

眼瞼とは 眼の周囲の皮膚の呼び名で 眼瞼が 内側に折りたたまれているような状態で 生えているまつ毛や 毛が 眼の中に入り込み 角膜を傷つけている

状態を 眼瞼内反症といいます。

↑の写真をご覧いただきますと 眼の下の皮膚が 眼の中に入り込んでいるのが

おわかりになると思います。

眼瞼内反症は 原因により 先天性 発達性 続発性 に分けられます。

先天性と発達性(成長に伴い認められる)の眼瞼内反症は 純血種のわんちゃんによく見られ、チャウチャウ シャ-ペイ セントバーナード グレートデン 

ブラットハウンド シ-ズ― ペキニーズ パグ 等で 認められます。

続発性の 眼瞼内反症は 眼疼痛 眼瞼周囲の皮膚の瘢痕化により 起こる事が多いです。

猫の眼瞼内反症は (眼疼痛 慢性角膜炎や結膜炎など)による続発性の事が

多いようです。

今回は 長きにわたる 涙目および 目やにで お困りの猫ちゃんが

当院を お尋ねになりました。

慢性のブドウ膜炎を 治療いたしましたが やはり 眼瞼が内反しておりましたので

手術をし 眼の中に入り込んだ 皮膚が 眼の中に 入りこまないように

致しました。

術後 眼が すっきりと したようで 

ぱちりと開かなかった眼が 開いているようになったようです。

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