今回は、舌に炎症が起こったわんちゃんのお話です。
↑の写真を見て頂くと、お分かりになられるかと思いますが、
〇で囲ってある部分が赤く炎症しています。
詳しくお口の中を見てみますと、歯に歯石がついていてそれが
舌にあたっているのではないかと、、、
歯石は歯の表側だけでなく裏側にもつきます。
歯の裏側についている歯石に 舌があたり 柔らかい舌の表面を
傷つけているのではないか・・・
他に原因が 考えられませんでした。
普段、無麻酔で歯石を取ったりもしますが、歯の裏側を無麻酔で行うのは
とても危険ですので、できません。
さて、13歳のわんちゃんに麻酔をかけるか。
ご高齢のわんちゃんや猫ちゃんに麻酔をかける事は
リスクが高いです。
ただ、このわんちゃんはご飯を食べる量が減ってしまったので
麻酔をかけて歯石を取ること致しました。
↑の写真のようにスケーリングした歯が綺麗になっているのが分かります。
一番重要な舌にあたっている所の歯石を初めにとり、
わんちゃんと麻酔の状況をみて、他の歯の歯石も取りました。
歯石除去から、一週間後に再診においでになられた時には
舌の炎症は治まっておりました。
歯石除去の時に舌の炎症が起こっている所を採取し、検査センターに
病理検査に出した所、炎症反応との事でした。
歯石でも舌に炎症が起こるという事が明確なりましたね。
このわんちゃんはその後、食欲も戻り、元気に過ごしております‼️
何事もなく処置が終わって、良かったです。