今回は 消化管内寄生虫のいくつかを まとめてお話致します。
まずは 回虫です。
↑の写真は 糞便検査で 検出しました 回虫の卵です。
回虫は 線虫類に分類されます。
おなじみの フィラリアも 同じ線虫類ですね。
回虫は 消化管のみではなく 体の中の色々な臓器をめぐり
最終的に 消化管で 落ち着きます。
母子感染と言いますが お母さんのお腹の中にいる時に 感染することもあります。
さて 次は マンソン裂頭条虫です。
↑の写真は 先日保護して下さいました 猫ちゃんの糞便検査で 検出され
ました。
オーナー様のお話ですと 。。。
他の市のコンビニエンスストアの 駐車場に置き去りになっていた猫ちゃん
を 保護して下さいました。
もし このブログを お読み頂きまして お心当たりのある方が
おられましたら お知らせください。。。
マンソン裂頭条虫は 蛇やカエルなどの 筋肉の中にいて
動物が 食べると 感染致します。
さて 次は コクシジウムという 原虫のオーシストです。
↑の写真は 猫ちゃんの糞便検査で 検出されました。
コクシジウムは とても小さく ↑の写真は顕微鏡の倍率を上げています。
コクシジウムは 肉食獣の 小腸や 盲腸に寄生します。
糞便中のオーシストを 食べることにより 経口感染をします。
消化管内寄生虫は 糞便を検査することで わかります。
見た目では なかなか わからないこともあるようです。
嘔吐 下痢などの 症状があれば わかりやすいのですが
寄生虫は 寄生している生物が 弱っていたり 亡くなりますと
寄生虫自体が 生きていけなくなりますから
なかなか 症状が 出ないこともあるようですね。
ごくたまに 糞便検査をなさることも 病気の発見をはやくしますね。