今回は　猫ちゃんの　太ももの内側　（大腿部の内側）に

大きな傷ができていたお話です。

猫ちゃんのおしりが赤くなっていると、病院にお電話を頂き、

診察をしましたら　陰部のきわから　太ももの内側にかけて

大きな傷ができていました。

はてな？　このような場所に傷ができるとは？？？

診察には　原因の推理が必要です。。。

肛門腺が炎症を起こし　自壊しますと　肛門周囲の皮膚が　爛れ

穴が空きますが、、、、

どうやら　違うようです。。。。

好酸球性肉芽腫　という病気でも　痒みで　咬んだり舐めたり

することにより　皮膚が　爛れることもあります。

また　外傷でも　このように　なることもあります。

猫ちゃんやわんちゃんが　傷を舐めることにより

口腔の中の細菌が　傷に付き繁殖し　化膿することもあります。

病気の原因が　わかりませんと　どのような治療を致しましたらよいのか？

わかりません。

猫ちゃんや　わんちゃんは　痒みや痛みで　傷を舐めることにより

病気を　酷くしてしまいます。

そのため　最初の病巣が　わからなくなってから　ご来院なさることも

あります。

こいうなると　病気の原因が　わかりにくくなります。。。

やはり　猫ちゃんやわんちゃんが　自分の体を　いつもと違う舐め方や

咬み方をしているときは　なるべく早く　動物病院をお尋ねになられるのが

懸命かと　存じ上げます。

さて。。。

細菌感染を抑え　縫合をいたしました。

　好酸球性肉芽腫や　腫瘍の自壊などが　疑われる場合は　病理検査と呼ばれる

細胞の鑑定をする検査をして頂きますと　原因がわかります。

今回は　縫合を致しましたら　綺麗に傷が治りましたので

経過を見ることに　しました。

その後も　経過は良いようです。

良かったです。😊