15歳の　女の子の猫ちゃん　ちゃちゃまるちゃんは

何年かまえから　お背中に　できものができておりましたが

高齢のため　全身麻酔のリスクが高く　様子を観察していました。

このところ。。。できものが大きくなり　出血している、、、、

と　オーナー様が　ご心配なさいまして　ご来院下さいました。

できものからの出血は　止まらないことが多いです。

できものは　細胞の増殖が速いので　通常の大きさや状態を保てず

疣　しこり　等を　形成していますので　ともすると

癌ということも　あるのです。

癌は　細胞の異常増殖　つまり　細胞の核分裂が　激しい組織を呼びます。

細胞の増殖を助けるため　血管が形成し　血液を送り　細胞に栄養を与えますので

腫瘤　（できもの）には　血液が多く含まれていることが　多いのです。

そのため　腫瘤からの出血は　なかなか止まりません。

腫瘤には　良性の腫瘤と　悪性の腫瘤があり　悪性の腫瘤を　癌と呼びます。

ちゃちゃまるちゃんの　できものからの　出血。。。。

簡単には　止められないと　予測いたしました。

スタッフの頑張りで　ちゃちゃまるちゃんを　抑えて。。。

局所麻酔をいたしまして。。。

なんとか　レイザーメスを使い　できものを　とりました。

上の写真は　とった組織です。

検査センターでの検査結果で　やや悪性に近い皮脂腺上皮腫と分かりました。

疣の採取後は　傷は順調に　回復致しましたが　今後　転移などの

注意は　必要ですね。

いつもは　朗らかで　優しいちゃちゃまるちゃんでも　できものを取り終えた

直後は　ご機嫌がななめでした。。。。

動物と　共に生活を　なさっておられます方には　通じるとは思いますが

動物にも　表情があります。

嬉しそうにしていたり、、むっとしていたり、、、

観察をしているだけでも　楽しくなります。

ちゃちゃちゃん、ご高齢ですが、

まだまだ　矍鑠と。。。そして　まったり　たんたんと、、、

毎日を　過ごしてくださいね。😊

また　元気な姿を　見せてください。