今回は 猫ちゃんの左脇の下から胸部にできた傷のお話です。
通常 体表にできている傷は 中から膿が出てきたり
筋肉や骨が見えていたりしますが ゴルゴツしていることは
あまりありません。
今回は 傷を覆っていた毛をそっとどかしましたら
ごつごつとした傷が見つかりました。
少しでも早く治癒させたいと願って治療にあたるこちらとしては
心配しかありません。
今は傷を早く治す薬がありますから 手術で切り取り縫合しなくても
治癒してくれることもありますが 見慣れていない様子の傷は
腫瘍なのか?好酸球性肉芽腫なのか?はたまた 時が経つと
蛆が顔をだすのか?と本当にドキドキします。
今回は ○○十年続けさせて頂いております獣医療ですが
心配でしたので
手術で 傷を切り取り 病理検査に出しました。
病理検査では 脂肪の変性した 肉芽腫 とのことでした。
手術で切り取った箇所も 無事に抜糸ができました😊
動物達の 体表にできた傷も 色々な姿形をしています。
皮膚病なのか 腫瘍なのか 外傷なのか。。。等など
原因により 治療方法が異なります。
猫ちゃんやわんちゃん等、ペットの体に
前にはなかったものができた場合は 受診なさってください。