今回は 日頃 私の感じております 獣医のお仕事
について 。。。呟いてみます。
獣医師は わんちゃんや 猫ちゃん うさぎちゃん ハムスターちゃん
等 ペットと呼ばれております 動物達だけを 対象とし
お仕事をできるよう 教育を受けたわけでは ありません。
もともと 獣医師は 産業動物と呼ばれる 牛 馬 ヤギ 鶏 等の
つまり 家畜の健康を 保ち 家畜を飼育し 生業を立てていらっしゃる
農家さんのために お仕事をするのが 始まりでした。
また 軍隊で馬を 使っていた時には 軍隊の馬の健康を保つお仕事をなさって
いらした獣医師さんも おられました。
また 皆様の お口に入る お肉が 人の健康を害さないよう
検査をいたします獣医師も おります。
そして ニュースを騒がせた 豚コレラ や 鶏インフルエンザ等の
動物から人に感染する感染症の 防衛をしている獣医師もおられます。
などなど 。。。
獣医師は 動物達の健康を保つだけでなく 人々のお役に立てますよう
お仕事をしております。
私は ペット達の 健康を保ち 飼い主様が 辛い思いをなさいませんよう
お仕事をさせて頂いておりますが。。。
今回は また 別の切り口で 私のお仕事を 紹介させて下さい。
先日 生後7か月の女の子の猫ちゃんの 避妊手術をいたしました。
これより先は 少し 嫌なお気持ちになられる方も いらっしゃるかも
しれませんので。。。そのようなお気持ちになられる方は 最後まで
お読みにならないで 下さい。
猫ちゃんの手術をいたしましたら 妊娠をしていました。
さて。。。いったい どういたしましょうか?
飼い主様は これ以上の猫ちゃんを ご家族に招き入れられないので
避妊手術をなさりたいわけですから。。。。
野良猫は 満足な食事にも ありつけず、縄張り争いで 喧嘩もたえず
傷だらけの日々。。。。
交尾により感染する病気になりほうだい。。。
病気になっても 動物病院にもかかれず。。。。辛い生活を送ります。
また 野良猫ちゃんは 人々の生活圏に 糞尿を まき散らし
ご迷惑をおかけする事もありますし ノミやダニなどの 寄生虫や
感染症も まき散らす危険もあります。
そういった 猫ちゃんにも 人々にも辛い状況にならないために
避妊手術が あるのです。
今回は 大変 残念でしたが そのまま 避妊いたしました。
技術的にも 精神的にも なかなか 辛いものが ありました。
獣医学部の学生さんの ためになれば。。。と思い 上の写真を
のせます。。。ギョツとなさいました方には お詫びいたします。
切除した 子宮の断端は 細菌感染を起こさないよう 巾着縫合致します。
いつものように 抜糸の必要はありません。
猫ちゃんは生後5か月ぐらいから 妊娠可能だと思われます。
どうか 手遅れになる前に 避妊手術をなさってください。
私は 避妊手術で メスを持つ時には 獣医師の魂を
忘れてはいけないと 誓っています。
獣医師は 人々のお役に立つように お仕事を するという獣医師の魂を。。
この猫ちゃんと オーナー様の 幸せを 。。。。
心より願っております。